上司の仕事は、部下の失敗を許容するゆとりを持つこと

新入社員が入ってきて、まもなく3か月が経とうとしている6月。
このタイミングで、あなた自身の役割も変わり、新入社員を教える立場になったり、新しく部下を持つという人も多いころだと思います。

部下に育ってほしい、部下とともに実績を上げたいと息巻いているかもしれませんが、
実態は、部下が全然思うように働いてくれない、いつも待ってばかりで指示を出されたことしかできない、その仕事の先のことを考えていないなど、悩みが尽きないのではないでしょうか。

 

実際にわたしもそうでした。自分のもとについた部下が、中々自分で動いてくれない。中々動いてくれないから、仕事のスピードが遅くなる。遅くなるから、こっちから指示しつつ、わたし自身が巻き取る…

 

そんな時に読んだ本がこれ「自分の頭で考えて動く部下の育て方(上司1年生の教科書)」だ。

 

部下が指示待ちなのは、あなたのせい

この本の中で、部下が指示待ちになっている原因はあなたのせいであると著者の篠原氏は断言している。

部下に任せればよいような仕事も全部自分でやってしまうようになれば、部下は自分で考えることをやめてしまう。孔明の指示を待ち、それに従いさえすればよい、という「他人事」の姿勢になってしまう。

(上司1年生の教科書より引用)

つまり、あなたは優秀だからこそ部下やチームを任せれているのだが、あなたが優秀であるからこそ、部下やメンバーは「あなたがやったほうがいい」と思っている可能性がある。

 

つまり、部下やメンバーが自分の頭で考えて動かないのは、あなたのせいなのである。

 

優秀な人の周りには指示待ち人間が集まる

不思議なことに優秀な人の周りに限って指示待ち人間が集まる。ハイパフォーマーと言われていた人がマネジメント側になった途端に、その人のチームは未達成が続いたりする。一方で、頼りないと思っていた人のチームが大きな成果をだしたり、部下が自ら問題提起や解決策を持ってきたりする。

 

その違いはどこにあるのか。これも筆者は明言している。

もし私がテキパキ指示をだしていたら立派な指示待ち人間に育っていただろう。しかしどうしたわけか、自分の頭で考えて動く人間に必ず変わった。なんでだろう?

私の場合、指示を求められた時に「どうしたらいいと思います?」と反問するのが常。・・・最初、指示待ちの姿勢の人はこの反問に戸惑う人が多い。しかし私は引き下がらず、意見を求める。

 (上司1年生の教科書より引用)

 

部下やメンバーに無理やりでも考えさせることが重要であると言っているのだ。

わたしもある時部下に、助けを乞うように「どうしたらいいのかな?〇〇くんの考えも教えて欲しい」というよう意見を求めたことがある。

 

いきなりのことで、彼自身は非常に驚いていたが、彼なりの意見でこう思いますと伝えてくれた。実は、この一回がきっかけになったのか、その後、彼から非常に多くのアイデアや考えを聞くことができるようになった。つまり、今までは指示を出しすぎていたのだ。部下に考える余白を与えず、業務を遂行してもらうことを第一にすすめてしまっていた。それが結果として、部下の指示待ちに繋がり、業務を遂行する上でも、障害が発生したときに自分の頭で考えずにすすめることができない状態になってしまっていたのだ。

 

上司の仕事は部下の間違いを許容すること

あなたがもし部下の失敗を叱責したり、細かく詰めるようになると部下は、思考を止めてしまう。怒られないように最低限のことしかしなかったり、自分から挑戦するということをやめてしまうだろう。

 

しかし、指示にはあいまいさが残るものだという前提に立つと大きくことが変わる。例えば、部下が失敗をした時に、「それは私がちゃんと指示を出さなかったからだね、むしろやってくれてありがとう」と一言声をかけてあげ、部下が自分で考え動くという経験を積んでもらう意識で接するのだ。すると、部下自らが失敗したことを振り返り、次は失敗しないようにこうするというのを部下自らが考えてきてくれるようになる。

 

あなたも逆の立場だったらどうだろう。失敗した時に失敗を許容してくれない上司だったり、責任を押し付けるような上司だったらどうだろうか。わたしはそんな上司のもとでは縮こまってしまうと思う。だからこそ、上司であるあなたが意識して、部下の失敗を許容できる度量を持つようにしよう。

 

まとめ

自分で考えて動いてくれない部下の原因が自分にあるということは意外だったのではないだろうか。わたし自身初めての仕事での上司が、時短勤務でどうしても考えざるを得ない環境がそこにあった。また、現在の職場の上司も、どこか抜けているところがあるため、わたし自身が納期を切ってすすめて行かなければならないという責任を感じることができ、ちゃんと考えて行動できるようになったと思う。自分自身の部下にも、事細かに指示を出すのではなく、最低限の指示に止めることで、様々なアイデアを自分から考えて持ってきてくれるようになった。

 

上司1年生の今だからこそ、部下に自分自身で考えて動いてもらえるよう意識して仕事を勧めて欲しいと思います。